WWEユニバーサル王者ローマン・レインズ(33)が白血病のため、王座返上することを電撃的に表明した。22歳の時に白血病と診断されていたが、最近になって病気が再発したという。

私服姿で1人登場し、マイクを握ると「みんなに謝らなければいけない。オレはユニバーサル王者になって戦う王者だと言ってきたのに」と切り出し「11年間、白血病と付き合ってきたが、再発してしまった。王座を返上しないといけない」と告白。ロウ主役の1人となる現役王者の衝撃告白は大きな波紋を広げた。

「今は家族とともに時間を過ごしたい」を治療に専念することを宣言した上で「これは引退宣言ではない。もう1回、白血病を倒して戻ってきたい。今後、リングに戻ってきた時は人生が苦難を自分に突きつけた時に打ち勝つ人間であることを証明したい。オレは病気に勝利し、すぐにリングに戻ってきます」と、持参したユニバーサル王座のベルトをリングに置いた。会場からは大きな「サンキュー・ローマン」コールがわき起こった。

レインズが花道に戻ると、盟友となるユニット「ザ・シールド」のメンバー、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズが待ちかまえていた。3人は抱き合った後、涙ぐみながら拳を突き合わせた。レインズの王座返上により、11月3日のPPV大会クラウン・ジュエルでは空位となったユニバーサル王座決定戦として、ブロック・レスナーとブラウン・ストローマンが激突することも決まった。

なおローマン・レインズの主なコメントは次の通り

「みなさんに謝罪しないといけない。何カ月もいろんなことを言ってきた。毎週登場して、毎週王座防衛戦をすると言ってきたのにウソをついてしまった。現実では、私、ジョー(本名)は11年も白血病だった。不運なことに病気が再発してしまった。病気のため、ユニバーサル王座を返上しなければならない。同情してもらおうとは思わない。自分は22歳の時に病気の宣告を受けました。治療は人生で一番の大変な試練でした。フットボール(NFL)を辞めたり、子供が生まれた時でした。でもWWEはチャンスをくれました。またWWEと契約したメインロースターに昇格してみなさんの前に登場できた。みなさんの応援、時にブーイングもあったけれど、変わらず感謝の気持ちは同じでした。人生というのは不公平なものかもしれない。時に人生は変化球を投げてくる。今やるべき事は家に帰って家族と過ごすこと。これは引退宣言ではないし、そう思ってほしくない。もう1回、白血病を倒して戻ってきます。人生が苦難を自分に突きつけた時、それに打ち勝つ人間であることを証明したいし、目標にしたい。病気を倒して、すぐにリングに戻ってきたい。もう1度、みんなには感謝の気持ちを伝えたい」