ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)と同暫定王座戦に臨む同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)が8日、東京・新宿区の協栄ジムで練習を公開した。

12日、東京・後楽園ホールでの初世界戦に備え、シャドーボクシングやミット打ちなどを披露。練習視察した和毅の兄興毅はメディナの長いあごヒゲについて「多すぎやな。あごは(ボクサーの)弱点やし、オレは形が見たかった。試合でもあごやと思ってパンチを出して、ヒゲだけだったら紛らわしい」と指摘した。

日本ボクシングコミッションの規則でも試合進行の妨げとなるおそれのある髪型やヒゲについてはチェック対象になっている。海外の世界戦でもルールミーティングで取り上げられ、過去には選手がヒゲを剃って試合に臨むケースがあった。興毅は「もしかしたら、うちの陣営からルールミーティングであごヒゲについては言うかもしれない」と口にした。

公開練習後のメディナはあごヒゲについて「試合当日朝の気分で剃るかもしれない。ワセリンも塗るし、関係ないでしょう」とまったく問題視していなかった。