総合格闘技のRIZIN榊原信行実行委員長(54)は16日、ツイッターを更新し、12月31日開催のRIZIN14大会(さいたまスーパーアリーナ)で、ボクシングの5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)と那須川天心(20)との試合を予定通り実施すると発表した。試合は5日に発表後、8日にメイウェザーが中止をにおわすコメントを発表。渡米中の榊原委員長は、再度の交渉で誤解は解けたとした。

世紀の一戦は8日のメイウェザーのコメント発表から一転、今度は実現へ向け動きだした。榊原実行委員長はツイッターで「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディング(誤解)は解決しました。彼は12月31日大晦日にRIZIN14のリングで那須川天心選手と対決します」とコメントした。一方、メイウェザーも米メディアのTMZ SPORTSの取材に、那須川との試合を「実現させる」と宣言した。

メイウェザーと那須川の対戦は、5日に都内で行われた会見で発表された。メイウェザーは、その席上で「米国を飛び出して自分の力を試したことはない。機会を与えてくれて感謝しています」と那須川戦実現を喜んだ。一方、那須川も「自分は、何のルールでもいい」と応じ、世紀の一戦への期待が高まっていた。

しかし、会見からわずか3日後の8日、メイウェザーが自らのインスタグラムで「私、フロイド・メイウェザーは、那須川天心との公式戦には1度も同意していないことを、はっきりさせたい」と主張。試合はあくまで、エキシビションで、テレビ中継も聞いていないと主張した。

メイウェザーの発言を受け、榊原氏は先週末に急きょ渡米。本人と交渉を重ね、この日の発表に至った。榊原氏は試合を行うとしたが、メイウェザーはルールについて米メディアに「ボクシングのエキシビションでキックはなし。私はこの男(那須川)と一緒に9分動き回る。もちろん、これまで最高の賞金を集めたエキシビションになるだろう」と発言。世界が注目する試合が公式戦なのか、エキシビションなのか。今日17日に帰国する榊原氏が会見で説明する。