新日本プロレスは19日、12月9日の岩手大会の追加カードを発表し、NEVER無差別選手権として、王者後藤洋央紀と飯伏幸太の試合が組まれた。

11月3日の大阪大会でベルトを奪還した後藤は、その直後に次期挑戦者に今夏のG1クライマックスで敗れていた飯伏を指名。ところが、飯伏はそのラブコールをSNS上で散々「却下」してきていた。事態が急変したのは、18日の後楽園大会。6人タッグ戦でまみえた2人。試合後にマイクを握った後藤が「次の、NEVER無差別級タイトルマッチ…」と切り出し、あらためてリングで対戦要求すると思いきや、長い間を置いて「諦めるよ…」。意外な断念に会場が騒然とする中、最も混乱したのは飯伏。「ちょ、ちょっと待って。ちょっと待って下さい。なんで諦めるんですか!」と投げかけると、思わず「やりましょう…」と逆提案してしまった。

これが後藤のわなだった。「押してダメなら、引いてみなって言葉があるけどね、こうもうまくいくとは思ってなかったですよ」とニヤリとして見せた。飯伏は「やりますよ」と渋々応じていた。