王者矢田良太(29=グリーンツダ)が9回2分37秒、TKOで挑戦者藤中周作(32=金子)を下し、2度目の防衛に成功した。戦績は18勝(15KO)4敗。

3回に左フックで最初のダウンを奪った。5回にはタイミングのいい左ショートフックでぐらつかせ、9回にラッシュをかけ、レフェリーが試合を止めた。

矢田は「3回に“いける”と思ったけど(本石昌也)会長の指示で慎重に行こうとなった。でも、最後は絶対に倒せると思ってました」。タイトル奪取から3戦連続KO勝ちに笑顔を見せた。

ガウン、トランクスは鮮やかなピンク色だ。ちなみに成人式もピンクの袴(はかま)を着用した。「男ってあまり使わない色でしょ? プロは目立ってなんぼですし、目立とうと思って」と語る。来年も防衛を重ねることを基本線。「チャンスがあれば…。会長にすべて任せてます」。筋骨隆々の体から、ニックネームは「ナニワのターミネーター」だが、にぎやかで明るい性格から言えば、コメディー路線もありで「ナニワのピンクパンサー」か? 世界に飛び出す機会をうかがいながら、2019年を戦っていく。