ヒールに転じたWWEヘビー級王者ダニエル・ブライアン(37)が16日のPPV大会TLC(米サンノゼ)での防衛戦にはずみをつける勝利を挙げた。クルーザー級ブランド「250Live」を主戦場とするムスタファ・アリを下し、挑戦者となる前王者AJスタイルズをけん制した。

リングに上がったブライアンは「お前たちは気まぐれだ」と観客を挑発し「TLCではAJスタイルズの王者奪取の夢を砕き、試合後もWWE王者はニュー・ダニエル・ブライアンだ」と宣言した。すると、対戦相手アリから「一体、どうしたんだ。オレは(ベビーフェイス時代の)あなたに憧れていたのに」と変貌ぶりを指摘されると、ブライアンは平手打ちを見舞って試合がスタート。キック連打や顔面絞めで攻め立てた。アリのトペ・コンヒーロやスイング式DDTを浴びたが、相手得意技054(リバース450度スプラッシュ)を回避。捕獲した左足をポストにたたきつけると、かかと固めでギブアップを奪った。

試合後、アリを襲撃し続けたブライアンは顔面を踏みつけ、再びかかと固めを決めて不敵に笑うと会場からブーイングを浴びていた。