アントニオ猪木と連戦したジャック・デ・ラサルテスさんが13日に亡くなったことが、16日までに分かった。90歳だった。死因は不明。

スイス生まれで貴族出身を自称し、高慢なヒールで売ったプロレスラー。欧州各国、米国、日本などで活躍した。1953年にデビューし、57年から米東部に登場。ニューヨークのIMGにも出場し、名スターのアントニオ・ロッカにも勝ち越した。

60年から欧州に戻り、69、70年のハノーバー・トーナメントに優勝。70年7月、国際プロレスに初来日。IWAシングル、タッグ王座に挑戦。78年11月にドイツ、スイスでの猪木欧州ツアーの看板カードとして、猪木と連戦。この大会を大いに盛り上げた。

来日したミレ・ツルノ、ロビー・ブルックサイドら多くのプロレスラーを育成し、その敏腕も高く評価された欧州の名レスラーだった。(デーブ・レイブル通信員)