大みそかにマカオで2階級制覇に挑むボクシング前IBF世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級1位京口紘人(25=ワタナベ)が17日、都内の所属ジムで公開練習を行った。

3回のスパーリングでは、多彩な攻撃の合間に強烈な左ボディを打ち込むなどキレのある動きを披露。ミット打ちでコンビネーションや足さばきを確認し、「仕上がりはいい感じ」と充実の表情を浮かべた。減量苦から8月にIBF王座を返上。階級を上げて王者のヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に挑む。今回は2週間であと約4キロと減量も順調で、練習後は「今日はスーパーで赤身の肉を買って帰ろうかな」と笑顔をみせた。

固定概念は持たず、自分の対応力を信じて戦う。「想定外の動きに対応できなくなる」とブドラーの過去の試合は軽く確認するのみ。ブドラーは160センチと小柄な右利きのボクサーだが、あえて利き手、体格問わずさまざまな相手と113回のスパーリングをこなしてきた。「どういうパターンになってもついていける段階」と自信がある。あと1週間、2度のスパーリングで仕上げて、マカオに乗り込む予定だ。