大みそかに中国マカオでWBO世界スーパーフライ級3位井岡一翔(29)と同級王座を争う同級1位ドニー・ニエテス(36=フィリピン)が28日、現地で練習を公開した。

ニックネームは「スネーク」。母国語で蛇を意味する「AHA」をプリントしたトランクスで、軽快な動きを披露した。

ニエテスは蛇好きで、昔から無毒でおとなしいとされるニシキヘビ科のパイソンを飼っている。かつてそのペットを連れてリングインしたことで“ヘビ男”の異名がついた。「まだちっちゃなころから飼い始め、それが成長してね」。最大で約3・6メートルになったこともある。現在ペットは2匹で、1匹は「モイセス・フエンテス」。14年にWBO世界ライトフライ級王座を争い、破った相手の名前を拝借した。

ニエテスはミニマム、ライトフライ、フライ各級と、井岡と全く同じクラスで世界3階級制覇を達成した。今回の“世界4階級制覇争奪戦”を「ドリームマッチ」と表現し「イオカはベリー、ベリータフファイターだ。しかし、私も4階級を制し、歴史に名を残したいと思っている」と意欲満々だ。世界戦の勝利数は井岡の14勝を上回る16勝。フィリピン出身の世界王者としては英雄マニー・パッキャオの6年を上回る最長11年の不敗神話を誇る男が、新たなペットに「井岡一翔」と名付けることを狙っているかもしれない。