ボクシング6階級制覇王者のWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が、元4階級制覇王者の同級6位エイドリアン・ブローナー(29=米国)に3-0の判定勝ちで、初防衛に成功した。

節目のプロ70戦目、そして40代になっても、衰えを知らない。6階級王者と4階級王者による夢の対決を制したのはパッキャオだった。開始からスピードある動きと鋭いコンビネーションで連打を繰り出した。

相手のブローナーは「ザ・プロブレム(問題を起こす男)」のニックネームを持っている。強盗事件で身柄を拘束され、飲酒運転で捕まったりと、トラブルメーカーは、汚名返上とばかりに向かってきた。

そんな相手にパッキャオも果敢に打ち合う。計量後「KOするためにベストを尽くす」と話していたが、その通りのファイトを見せた。

年末に日本で那須川天心とエキジビションマッチを行った元ボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)もリングサイドで観戦。パッキャオは「彼がその気ならやってもいいよ」と2度目の対戦を待ち望んだ。

パッキャオの戦績は70戦61勝(39KO)7敗2分け。