総合格闘技RIZIN15大会(21日、横浜アリーナ)の会見が19日、都内で行われ、那須川天心(20)の対戦相手、ボクシングWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオの刺客フリッツ・ビアグタン(23=フィリピン)が衝撃の事実を明かした。

ボクシングで6階級制覇した自国スーパースター、パッキャオの推薦により今回のRIZIN初参戦が決まった。9日の対戦発表時には、パッキャオは「私が推薦するとてもタフなフィリピン人ファイター」と推薦文をよせていた。

“パッキャオお墨付きの格闘家”という最高の肩書を持っての来日だが、ビアグタンはパッキャオとは「1度も会ったことはありません」と暴露。さらに「なぜ推薦されたか正直分かりません」と思わずこぼした。

この日来日したパッキャオと初対面する予定で「これからアドバイスをもらいたいと思います」と関ジャニ錦戸亮似のまぶしい笑顔でうれしそうに話した。

ビアグタンにとってはこの対戦は神様のプレゼントだった。相手の那須川天心は「私のアイドル」。インスタグラムをフォローする憧れの対象だが、対戦するからには「サプライズにしたい」と番狂わせを狙う。

「私の家は貧しいのでこれは神様が与えてくれたチャンスだと思っている」。この一戦を成り上がりの一歩にするつもりだ。

ビアグタンの総合格闘技戦歴は4勝1敗。心もとない成績だが、キックボクサーの父を持つなどあなどれない部分もある。

迎える那須川は「フィリピンはレベルが高い」と警戒しつつも、「触らせないし、ダメージ負いたくない。すべてをコントロールして、全局面で圧倒する」と完勝宣言した。