「ミスタープロレス」「ミスターNWA」と呼ばれたハーリー・レイスさんが1日(日本時間2日)12時50分、肺がんによる合併症のために死去した。76歳だった。同日、WWEなどが発表した。

今年3月に肺がんを告白し、先月にはイベント出席の移動中に病状が悪化して入院していたという。プロレス界もレイスさんの死去を深く悲しんでいる。

83年6月にレイスさんからNWAベルトを奪われたリック・フレアーは同年11月、本拠地の米グリーンズボロで王座を奪回。名勝負を繰り広げたライバルの死を受け、フレアーは「本日、個人的に素晴らしい友人というだけではなく、唯一無二のリアル世界王者を失いました。ハーリー・レイスがいなければリック・フレアーはありませんでした。レイスの物語は永遠に生き続けるだろう。安らかに眠ってください」と自らのツイッターで追悼した。

レイスさんと何度もWWFヘビー級王座戦で対戦したハルク・ホーガンは「ハーリー、愛している。安らかに眠れ」とツイッターでコメント。WWEのビンス・マクマホン会長も「25年間、ハーリー・レイスの仕事はキングだった。王様万歳」とつづった。