ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が4日、横浜市内の所属ジムで練習を公開し、サウスポーのIBF同級王者マイケル・ダスマリナス(27=フィリピン)と2回の激しいスパーリングを披露した。

11月7日の正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王座統一戦に向けて呼び寄せたのは、今後、兄尚弥と戦う可能性もある強敵。スパーでは積極的に攻めてくる相手に対し、素早い足さばきで力強いストレートや連打を打ち込み、「いい感じでできているので自信になる」と手応えを口にした。ダスマリノスとは前日3日も4ラウンドをこなし、この日が2度目。今月23日まで調子がよければ週3、4度のペースでスパーリングパートナーを務めてもらう予定だ。

苦手としてきたサウスポーに対して、「距離感と、ワンツーに対しての足の入り方」がつかめてきたと拓真。残り1カ月、さらに抜かりなく対策を進める。