15日に行われた新日本プロレスの110日ぶりの試合は、年間最大のビッグマッチ東京ドーム大会に匹敵する視聴数を記録した。16日、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の担当者が明かした。

同試合は新型コロナウイルスの影響で無観客で行われ、午後7時から生配信。国内外の約4万のユーザーがライブ視聴した。同担当者は「4万は、1人が何度アクセスしても1回と数えるユニークユーザー数。有料課金、しかも平日でこの数字は手前みそだが、かなり高い。予想以上に国内外のファンに見てもらえた」と語った。

無観客試合は、新日本のレベルの高さも見せつけた。試合後、ツイッター上では無観客でも違和感がないというファンの声が多々みられた。新日本での無観客試合は、過去にアントニオ猪木とマサ斎藤による巌流島の戦いなどの例があるが、04年にノーピープル金網デスマッチをした棚橋弘至以外の選手にとっては初めて。プロレスにとって観客の反応は大事な要素だが、それがなくても普段と変わらぬ熱のある試合を展開した。同担当者は「何より選手がハイパフォーマンスをしたことが数字の後押しになった」と話した。【高場泉穂】