新日本プロレスで初代タイガーマスクと抗争を繰り広げた初代ブラック・タイガーことマーク・ロコさんが死去したと7月31日、米英メディアで報じられた。享年69歳。死因は明らかにされていない。

英マンチェスター出身のロコさんは80年代に英国で武者修行中だった佐山聡(リングネームはサミー・リー)と抗争を展開。佐山がタイガーマスクとして帰国した後、ライバルのブラック・タイガーに変身し、マスクマン同士でライバル関係を継続した。得意技の墓石式脳天くい打ち(ツームストンパイルドライバー)などを駆使し、82年にはタイガーマスクが保持したWWF(現WWE)ジュニアヘビー級王座に挑戦した。

82年5月にはグラン浜田を下し、タイガーマスクの負傷で空位となっていた同王座を獲得。83年にタイガーマスクが引退した後はザ・コブラとライバルとしても活躍した。一時、素顔で新日本プロレスに参戦したものの、89年には再びブラック・タイガーとして獣神サンダー・ライガーの保持したIWGPジュニアヘビー級王座にも挑戦した。