今夏に引退を明らかにした「地獄の墓堀人」ジ・アンダーテイカー(55)がリングで「ラストメッセージ」を送った。

90年11月22日のサバイバーシリーズでWWEデビューを果たし、区切りの30周年となった同日のPPV大会で開催された「Final Farewell(最後の別れ)」に登場。WWEビンス・マクマホン会長の呼び込みを受け、炎と雷、鐘の音が響き渡る中、独特のペースで花道を歩き、リングに上がった。

演出された月明かりの光を浴びながらアンダーテイカーは「30年もの間、私はこのリングまでゆっくりと歩いてきた。そして対戦相手を安らかに眠らせてきた。そして今、オレの順番がやってきた。アンダーテイカーを安らかに眠らせる時が来た」と正式に引退を宣言。WWEファンに別れの言葉を告げた。すると、13年に死去したアンダーテイカーの名マネジャー、ポール・ベアラーがホログラムでサプライズ登場。90年代、アンダテイカーに合わせ、骨つぼを手に喪服を着用したベアラーとの往年の“ツーショット”も実現した。すべてのセレモニーが終わると、振り向くことなく、右腕をあげながら花道を去った。

マクマホン会長は「今夜、時代の終わりを告げる。ケガや苦難を乗り越え、世界のWWEファンを楽しませた。1つの時代が終わり、長い歴史あるキャリアの終焉(しゅうえん)を迎える。今夜、我々はお別れすることになるが、彼のレガシーは永遠に生き続ける」と功績をたたえた。この「デッドマン」の引退セレモニーには、シェイン・マクマホン、ビッグ・ショー、JBL(ブラッドショー)、ジェフ・ハーディ、ミック・フォーリー、ゴッドファーザー、ゴッド・ウィンズ、サビオ・ベガ、リキシ、ケビン・ナッシュ、ブッカーT、ショーン・マイケルズ、リック・フレアー、トリプルH、ケインがリングに集結。同イベント参加できなかったバティスタ、ジョン・シナがビデオメッセージを寄せていた。