08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(34=チーム・クロコップ)は、男子テニス錦織圭(31=日清食品)が東京オリンピック(五輪)開催に疑問符をつけた記事を引用し、持論を展開した。

11日に自身のツイッターを更新。イタリア国際の男子シングルス1回戦で勝利した後の会見で「アスリートのことを考えれば、できた方がいい」、五輪が開催されれば「でないという選択肢は難しい」としながらも「コロナの感染者が出ない時にやるべきかなとは思う」とした発言について、アマチュア選手の立場と気持ちを想像しながら意見を投稿した。

石井は「競技により五輪の立ち位置は違う。テニスやゴルフなどはプロも確立されているし五輪と並ぶ名誉も何かあるだろう」と率直な意見。テニスや五輪のようなメジャー大会が存在する競技とは異なり、他競技には五輪に並ぶようなビッグイベントは少ないと指摘した。さらに石井は「五輪の為に命を削り名誉と金のために命をかけてる選手は世界に沢山いる。だからこんな綺麗事を言うな」と反論した。

ただし五輪開催について議論すべき、という錦織の意見には賛同している。「俺が(五輪開催を)反対している理由は全く違って自分が1番可愛いからにつきる」(すべて原文ママ)と投稿。4月下旬、石井は新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現状を受け、東京五輪開催の反対を自らのツイッターで主張(現在は削除)している。