ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が19日(日本時間20日)、米ネバダ州ラスベガスのヴァージンホテルで挑戦者のIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に臨み3回TKOで勝利した。

ラウンド速報は以下。

■1R

挑戦者のダスマリナスは笑みを浮かべてリングに登場。王者の井上はリングに上がると会場の大歓声に右手を挙げてこたえた。開始からサウスポーのダスマリナスが右ジャブを伸ばす。井上はじっくりと相手の動きを見る。1分すぎに井上の左フックが挑戦者の顔面をかすめると、ダスマリナスは足を使って逃げる。2分すぎに井上が挑戦者をロープに追い込んで右ストレートから左フックを放つ。井上が初回から主導権を握る。

【日刊採点】10-9(井上)

■2R

井上が開始から前に出てプレッシャーをかける。ダスマリナスは苦し紛れにパンチを出すが井上はガード。1分50秒すぎに井上のワンツーから左ボディーがさくれつし、ダスマリナスがダウン。再開後、井上が前に出て連打。終盤に再び井上の左ボディーブローが決まり、ダスマリナスの動きが止まるがゴングに救われる。

【日刊採点】10-8(井上)

■3R

井上が開始からスピードに乗ったワンツーでロープに飛ばす。30秒すぎに井上のボディー連打もダスマリナスは耐える。1分半すぎにダスマリナスがワンツー連打で出てくるががっちりとガード。2分20秒すぎに井上の強烈な左ボディーフックが決まり、ダスマリナスがダウン。何とか立ち上がったが再び井上の左ボディーブローが決まり、挑戦者がもん絶して倒れ込み、レフェリーが試合を止めた。井上の3回TKO勝利。