RIZIN31が行われる。メインではフェザー級王者の斎藤裕(34=パラエストラ小岩)がDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎(26=K-Clann)と初の防衛戦に臨む。

22日の試合前インタビューでは「相手との戦いではあるが、お客さんや世間との試合だと思っている。メインにふさわしい1番の試合にしたいと思う」と意気込んでいた。


ボビー・オロゴン「ボコボコにできる相手を用意して」


沖縄大会出場への意気込みを語るボビー・オロゴン(撮影・小沢裕)
沖縄大会出場への意気込みを語るボビー・オロゴン(撮影・小沢裕)

MM11月20日のRIZIN32大会で、07年以来の格闘技参戦となるタレントのボビー・オロゴン(48)が来場し、意気込みを語った。

昨年逮捕ボビー・オロゴンRIZIN参戦「ボコボコにできる相手用意して」


◆試合経過


第1試合 スペシャルワンマッチ


奥脇竜哉判定老沼隆斗


奥脇対老沼 2回、老沼(左)にハイキックを放つ奥脇(撮影・小沢裕)
奥脇対老沼 2回、老沼(左)にハイキックを放つ奥脇(撮影・小沢裕)

ムエタイ王者の奥脇竜哉(21=エイワスポーツジム)が老沼隆斗(23=STRUGGLE)に2-0判定勝ちし、RIZINデビュー戦を白星で飾った。

試合前の予想通り、開始直後から強烈なミドルキックの応酬が続いた。中盤には蹴りに注意を引きつけた上で、打撃でもダメージを与え、優位に試合を進めた。最後は相手に「もっと来い」というジェスチャーを見せる余裕もあった。小学校から始めたムエタイの技術を本場・タイで学び、19年に世界王者にたどり着いた。「横浜にこんな選手がいるというのを見せたい」と語っていた通り、地元開催の大きな大会で、ムエタイの強さを見せつけた。


奥脇竜哉 初RIZINですごく緊張したが、2ラウンド目からほぐれた。右ミドルキックが当たっていたので、そこでポイントが取れたかな。目標の1つの舞台だったので、すごく楽しかった。僕と同じジムの名高が活躍しているので僕も続けたら。


老沼隆斗 負けてしまったがいい経験になった。相手はムエタイチャンピオン。すごく強いが、お互い蹴り合いになって楽しくなって笑顔で戦うことができた。ムエタイの世界ベルトが欲しいので、また1から頑張りたい。


第2試合 スペシャルワンマッチ


伊藤盛一郎TKO橋本薫汰


伊藤対橋本 1回、流血しながら橋本(右)をロープ際へ追い込みパンチを放つ伊藤(撮影・小沢裕)
伊藤対橋本 1回、流血しながら橋本(右)をロープ際へ追い込みパンチを放つ伊藤(撮影・小沢裕)
伊藤対橋本 2回、橋本(上)にTKO勝ちを収めた伊藤(撮影・小沢裕)
伊藤対橋本 2回、橋本(上)にTKO勝ちを収めた伊藤(撮影・小沢裕)

“極めのプリンス”の異名を取る伊藤盛一郎(27=リバーサルジム横浜グランドスラム)が、得意の寝技で大逆転勝利を収めた。

現役慶大生でRIZIN初参戦のNEXUSフライ級王者の橋本薫汰(22=K-PLACE)と、57キロ契約5分3回のMMAルールで対戦。1回は身長で9センチ上回る橋本の長いリーチから繰り出される右ストレートを何度もまともに浴びて、顔面を鼻血で真っ赤に染めた。強烈な右ひざ蹴りも顔面に食らい、そのままグラウンドで橋本の絞め技に苦しんだ。2回も40秒すぎに強烈な右ストレートを浴びたが、ひるまずに前進して強打を浴びせて、グラウンドに持ち込むと、一気に橋本の首を絞めてリアネイキッドチョークでタップを奪った。激闘を制した伊藤はリング上で「こんな試合内容で胸を張って言えないけど、来年、RIZINでフライ級トーナメント(開催)はどうですか。今の実力じゃあ優勝すると言えないので、もっと鍛え直してきます」と宣言した。


伊藤盛一郎 勝ったのはとてもうれしいが、試合内容はデビュー戦の子のようなダメダメな内容。残念です。相手の右ストレートが思ったより伸びてきて、びっくりしました。サイドバックを取れた時に落ち着いたので「よしここで一本きめてやろう」と。RIZINでは負けが続いていたので、この先ないと思って挑んだ。ギリギリ生き残ったかな。


橋本薫汰 勝てた試合、もったいない。判断ミス。伊藤選手は動きが速く、極めきれる技術がすごかった。今までとはお客さんの数や会場の大きさが違うのでワクワクした。これからは、もっとおもしろい試合をしたい。


第3試合 スペシャルワンマッチ


中村優作TKO伊藤裕樹


中村対伊藤 1回、コーナーに倒れ込んだ中村(手前)を攻める伊藤(撮影・小沢裕)
中村対伊藤 1回、コーナーに倒れ込んだ中村(手前)を攻める伊藤(撮影・小沢裕)
中村対伊藤 1回、リングに倒れ込んだ中村(右)にキックを浴びせる伊藤(撮影・小沢裕)
中村対伊藤 1回、リングに倒れ込んだ中村(右)にキックを浴びせる伊藤(撮影・小沢裕)

伊藤裕樹(24=ネックスイチムエ)が中村優作(35=TEAM FAUST)にグランドパンチで1回TKO勝ちした。

中村にカウンターの右ストレートを浴びてふらついたが、その後は右フックを当て、マウントを取って上から殴り続けた。「さくさく倒せるように。気付いたら中村選手の失神KOじゃないですかね」と話していた言葉通り、11歳年上の中村を圧倒した。試合後は、大みそか大会出場に意欲を見せ「もっと強くなってまた戻ってきたい。大みそかもまだ全然戦えるんで、またよろしくお願いいたします」と語った。


伊藤裕樹 もうちょっと派手にできたな、と。距離が詰めづらかった。相手の技は効いていなかったんですけど、僕が滑っちゃったので後半に立て直せたのがよかった。RIZINフライ級で退屈してるヤツ、僕が全員殴ってやる。エースになってこれからを背負いたい。


中村優作 倒すことに焦りがあった。ダウンさせてから「まとめなあかん」って気持ちでバーっていったんですけど、力んでしまった。パンチをもらった後に「眼底骨折したな」って分かって、そこから集中力がなくなった。目も見えず距離感がつかめない状態。ゆっくり治して、落ち着いてからまた頑張っていこうかなと。


第4試合 スペシャルワンマッチ


吉成名高TKO石川直樹


吉成対石川 1回、石川(左)からダウンを奪う吉成(撮影・小沢裕)
吉成対石川 1回、石川(左)からダウンを奪う吉成(撮影・小沢裕)
吉成対石川 1回、石川(右)にTKO勝ちを収めガッツポーズする吉成(撮影・小沢裕)
吉成対石川 1回、石川(右)にTKO勝ちを収めガッツポーズする吉成(撮影・小沢裕)

ムエタイのラジャダムナン&ルンピニー認定ミニフライ級統一王者の吉成名高(20=エイワスポーツジム)が、圧倒的な強さでRIZIN参戦4戦全勝4KOを飾った。53・5キロ契約の肘ありキックボクシングルール3分3回戦制で、ジャパンキックボクシングフライ級王者の石川直樹(35=team LIT)と対戦。ミニフライ級から階級を上げた吉成は、過去最高ウエートでの試合となったが、開始50秒で左ひじ打ちを石川の顔面に決めて最初のダウンを奪うと、1分40秒すぎにも左ひじ打ちで2度目のダウンを追加。その後はローキックで石川をロープに追い詰めると、最後は左ボディーストレートからの右フックで3度目のダウンを奪い、初回レフェリーストップ勝ちした。

17歳でムエタイのタイトルを獲得した“天才ムエタイ少年”は、試合後リング上で「年末もRIZINを盛り上げたいと思っているので、この階級の強い人たちにも圧倒的な試合で勝ちたい」と、さらなるビッグマッチを希望した。


吉成名高 階級を上げて初めての試合。不安だったが、KOで終われてほっとしているし、うれしい。(第1試合に勝利した同門、奥脇)竜哉の試合には刺激をもらった。常にKOを狙って、見ている方を感動させるのが自分の目標。どの試合も大切に臨んでいきたい。


石川直樹 悔しいですね。ちょっと(試合が終わるのが)早すぎて何が何だか分からなかった。相手のスピードは、ある程度予想していた。最初のダウンは見えていたけど、立ってみたら思った以上に足にダメージがきていた。距離が思ったよりも遠く、なかなか当たらなかった。(初めてのRIZIN)大会までのすべてがこれまでと違って、大きな会場も初めてでテンションも上がった。また呼んでもらえたら。連敗なので次こそ勝ちたい。



第5試合 スペシャルワンマッチ


白川陸斗KO山本琢也


白川対山本 1回、山本(左)にパンチを浴びせる白川(撮影・小沢裕)
白川対山本 1回、山本(左)にパンチを浴びせる白川(撮影・小沢裕)
白川対山本 1回、山本(左)にTKO勝ちを収めた白川(撮影・小沢裕)
白川対山本 1回、山本(左)にTKO勝ちを収めた白川(撮影・小沢裕)

白川陸斗(30=トライフォース赤坂)が山本琢也(27=パラエストラ千葉)に1回3分48秒でKO勝ちした。

両者打撃戦が続く中、山本のパンチを浴びるなど苦しんだが、右フックをヒットさせ、ふらついたところで、グランドキックで一気にたたみかけた。 昨年8月のRIZINデビュー戦で萩原にTKO負け。「ふがいない試合をしてファンを裏切ってしまった」。それでも日々練習を積み重ね、RIZIN3連勝とした。試合後は「これからも挑戦し続けたい。6月にフェザー級王者・斎藤選手を追い詰めたケラモフ選手と年末にやらせてほしい」と要求した。


白川陸斗 すごくうれしいし、ほっとしている。試合内容を振り返ると「あかんな」ってところも多かったが、とにかくひと安心。想像以上に殴り合いできてくれたので、これはもう気持ちで応えようと。打ち合いでは負ける気がしない。年末はケラモフとやりたいので、声をかけてもらえたら。それに向けてすぐ練習をやっていこうかなという気持ち。


山本琢也 申し訳ありませんという気持ち。(白川は)打撃の選手で予想通りだった。特にRIZIN初参戦というのには何も感じず、変わりはなかった。練習が足りなかったと思うので、打撃をしっかり練習してレベルアップしていきたい。


第6試合 スペシャルワンマッチ


中村大介1本新居すぐる


中村対新居 1回、アームバンドで新居(右)を破る中村(撮影・小沢裕)
中村対新居 1回、アームバンドで新居(右)を破る中村(撮影・小沢裕)
中村対新居 1回、アームバンドで新居(左)を破る中村(撮影・小沢裕)
中村対新居 1回、アームバンドで新居(左)を破る中村(撮影・小沢裕)

RIZIN初参戦の中村大介(41=夕月堂本舗)が新居すぐる(30=Potential)に腕十字を極め、1回一本勝ちを収めた。

中村は格闘技とプロレスの二刀流。「こんな年齢にもなって楽しく格闘技をやっているところを見てほしい」と笑顔でアピールしていたが、11歳年下の相手を2分弱で瞬殺してみせた。 試合後「こんばんは。プロレスリングノア杉浦軍の中村大介です」と丁重にあいさつ。22日の記者会見で新居に「ブリーフ一丁のおじさん」とやゆされたことを受け「ブリーフじゃないです。これがプロレスの格好です。よろしくお願いします」と中村節で話した。


中村大介 久々に「まいった」させられたので、うれしかった。大きい舞台に帰ってきたんだなと、少しジーンとした。(相手は)力も強く、ひっくり返されたんで、最後まで怖かった。反省点もたくさんあるので、まだまだ強くなれる。フェザー級が一番盛り上がっているので、1個1個勝っていくだけ。こっから。


新居すぐる 意識しすぎてあがってしまった。固かった。完敗。(中村は)でかい舞台で戦ってきた選手なんだなと思った。(初参戦で)選手がやる気が出るような演出をしてくれて張り切っていたが、逆にそれで緊張しちゃった。あんな負け方しておいてなんだが、もう1回チャレンジしたい。その日が来るまでしっかり練習したい。


第7試合 スペシャルワンマッチ


阿部大治1本アキラ


RIZIN初参戦の元パンクラスライト級1位のアキラ(34=武蔵村山さいとうクリニック/&MOSH)が、DEEPウエルター級暫定王者の阿部大治(29=フリー)に一本勝ちした。

71キロ契約MMAルールで対戦。開始早々、身長で13センチ上回る阿部の懐に飛び込んで、強烈な右フックを浴びせて左目尻から流血させた。しかし、初回残り1分からの打撃戦で今度は阿部の右フックを浴びて、アキラも右目下をカット。流血戦になった。2回50秒すぎにタックルで阿部からテイクダウンを奪うと、その後は寝技に持ち込み、上四方固めの体勢から首を絞めあげてタップを奪った。


阿部対アキラ 2回、阿部(左)から勝利を収めガッツポーズするアキラ(撮影・小沢裕)
阿部対アキラ 2回、阿部(左)から勝利を収めガッツポーズするアキラ(撮影・小沢裕)
阿部対アキラ 2回、阿部(右)にボディを放つアキラ(撮影・小沢裕)
阿部対アキラ 2回、阿部(右)にボディを放つアキラ(撮影・小沢裕)

アキラ 失神KOさせられなかったが、人生初のノースサウスチョークでの一本勝ちはうれしい。相手は思っていたよりうまくて、ぜんぜん自分のやりたいことができなかったが、なんとか勝てました。試合で親指が折れたっぽいので、年末出られるかどうか…。(今後は)ライト級ファイターたち、全員失神KOさせたいと思います。


阿部大治 たくさんの人が応援してくれたので、悔しい。アキラ選手にありがとうと伝えたい。パンチでくるかと思っていたが、裏を読んで寝技できた。強かったです。(階級を落として臨んだが)ライト級はもうちょっと体を慣らしていかないといけないなと実感。少しゆっくり休んで、また動きだしたい。


第8試合 スペシャルワンマッチ


金原正徳TKO芦田崇宏


金原対芦田 2回、芦田(右)からダウンを奪いTKO勝ちを収めた金原(撮影・小沢裕)
金原対芦田 2回、芦田(右)からダウンを奪いTKO勝ちを収めた金原(撮影・小沢裕)

昨年2月以来の参戦となった金原正徳(38=リバーサルジム立川ALPHA)が芦田崇宏(32=BRAVE)を2回1分18秒、グランドパンチでTKO勝ちし、RIZIN初勝利を飾った。

1回は左膝蹴りをボディーにさく裂させ、マウントを取り、優位に試合を進め、2回に右ストレート1発で芦田をKOした。昨年2月の敗戦後は引退も頭によぎったが、階級を上げてリングに立つことを決意。「ただ戻ってきたわけではない。フェザー級の上のやつらを倒したい」と今後の野望も明かした。


金原正徳 やっと勝ってほっとした。それだけ。自分の引き出しの多さを再確認できた。(バンタム級の時は)メンタルがダメだったし、格闘技をやっていて楽しくなかった。フェザー級の方が健康でいいなと。レベルが上がっていると感じる。年齢が年齢なので、コンスタントに試合できるわけではない。今年手術をしたので(今後は)状況を見ながら。


第9試合 スペシャルワンマッチ


スダリオ剛KOSAINT


スダリオ剛対SAINT 1回、SAINT(右)をTKO勝ちで破ったスダリオ剛(撮影・小沢裕)
スダリオ剛対SAINT 1回、SAINT(右)をTKO勝ちで破ったスダリオ剛(撮影・小沢裕)
スダリオ剛対SAINT 1回、SAINT(右)をTKO勝ちで破ったスダリオ剛(撮影・小沢裕)
スダリオ剛対SAINT 1回、SAINT(右)をTKO勝ちで破ったスダリオ剛(撮影・小沢裕)

20年9月に総合格闘技デビューした大相撲の元貴ノ富士のスダリオ剛(24=フリー)が、再起戦を豪快な1発KOで飾った。

120キロ契約のMMAルール5分3回ルールで、横須賀米軍基地に勤務する無敗の現役海兵SAINT(28=Y&K ACADEMY)と対戦。強打を誇る相手に対して、開始から果敢に打ち合いを挑み、1分半すぎに左ストレートを顔面に打ち込み、ロープに後退させると、そのままコーナーに追い込んで、最後は右ボディーブローから返しの左フックを顔面に打ち込んで痛烈なダウンを奪った。顔面からリングに昏倒(こんとう)したSAINTを見て、レフェリーはそのまま試合を止めた。 6月の東京ドーム大会でシビサイ頌真に総合格闘技初黒星を喫し、デビューからの連勝が3でストップしたスダリオ剛は、再起を期して2カ月間、米国武者修行を敢行。サンディエゴで2週間柔術を学び、ラスベガスではUFCやベラトール参戦経験のある強豪相手にスパーリングを積んできた。試合後はリング上から「もっともっと強くなるので応援よろしくお願いします。次も楽しみにしてください」と会場に呼び掛けた。


スダリオ剛 ほっとしている。アメリカでやってきたことはまだまだ出せていないが、ハードなトレーニングを毎日やってきたのが自信になった。(試合は)相手が打ち込んできてくれることに興奮して、楽しくなっちゃって、あまり覚えていない。切り替えて、これからもハードな練習を積み重ねて頑張っていく。


SAINT ミスをしてしまった。この試合で多くのことを学んだ。モチベーションが上がるきっかけになったので、これまで以上にトレーニングを増やしてまた頑張りたい。


第10試合 スペシャルワンマッチ


浅倉カンナ判定大島沙緒里


浅倉対大島 2回、浅倉(右)にキックを放つ大島(撮影・小沢裕)
浅倉対大島 2回、浅倉(右)にキックを放つ大島(撮影・小沢裕)
浅倉対大島 2回、浅倉(手前)を寝技に持ち込む大島(撮影・小沢裕)
浅倉対大島 2回、浅倉(手前)を寝技に持ち込む大島(撮影・小沢裕)

ママさんファイターの大島沙緒里(26=AACC)が、浅倉カンナ(24=パラエストラ松戸)に2-1判定勝ちし、RIZINデビュー戦を勝利で飾った。

大学時代に柔道から総合格闘技に転向し、寝技を駆使しながらDEEP2冠王者に上り詰めた。この試合でも得意の形に持ち込み、浅倉に攻撃をさせなかった。1回はマウントを取り、上から押さえつけて殴り続け、2、3回は下の体勢から蹴りや絞め技で浅倉の打撃を防いだ。プライベートでは2歳の双子の母親。「ママファイターとして勝ち続けて世の中のお母さんたちを勇気づけられるように頑張りたい」とファンの前で誓った。


浅倉カンナ 大島選手はすごく強かった。負けは認めている。パワーもあったし、階級は1つ下だったけど強かった。(涙を見せ)また落ちてしまったので上がるだけだなと思う。(大島は)下からもうまくて、パワーもあったので苦戦した。


大島沙緒里 周りも浅倉の勝つ予想が多かった。練習でもAACCの選手にやられることが多く、寝技で勝つことができてうれしい。私が下で、相手が上の時に強いパンチが来なくて、相手セコンドの声も聞こえていて、かなり警戒しているんだなと。(双子の娘とは)本当は試合後にリングで写真撮りたかったけどできなくて、リング降りてから「ママ、ママ」って言われて現実に戻った。(夫からは)おめでとう、お疲れさまと言われた。先を見るというよりは、目の前の試合を勝つことに集中していた。次があれば、また試合に勝つだけ。(下からの蹴り上げは)練習していない。思いつきでやった。


第11試合 フェザー級タイトルマッチ


斎藤裕TKO牛久絢太郎


斎藤対牛久 2回、互いにパンチを繰り出す牛久(左)と斎藤(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 2回、互いにパンチを繰り出す牛久(左)と斎藤(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 2回、顔面から出血した斎藤はコーナーでドクターの治療を受ける(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 2回、顔面から出血した斎藤はコーナーでドクターの治療を受ける(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 TKO負けを喫しぼうぜんとする斎藤。左は牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 TKO負けを喫しぼうぜんとする斎藤。左は牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 チャンピオンベルトを腰に巻き勝ち名乗りを受ける牛久。左は斎藤(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 チャンピオンベルトを腰に巻き勝ち名乗りを受ける牛久。左は斎藤(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 TKO負けを喫しがっくりする斎藤(左)に土下座する牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 TKO負けを喫しがっくりする斎藤(左)に土下座する牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 シャンパンファイトに臨む牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 シャンパンファイトに臨む牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 シャンパンファイトを終え記念撮影で雄たけびを上げる牛久(撮影・小沢裕)
斎藤対牛久 シャンパンファイトを終え記念撮影で雄たけびを上げる牛久(撮影・小沢裕)

挑戦者の牛久絢太郎(26=K-Clann)が、メインイベントでフェザー級王者斎藤裕(34=パラエストラ小岩)をドクターストップによる2回TKOで撃破し、RIZIN初参戦で初タイトルを奪取した。 1回は王者の巧みな試合運びに苦しみ、防戦一方。強烈な打撃を受けた右目付近は赤く腫れ上がったが、耐え抜いた。2回4分26秒、一瞬の隙を突き、左膝蹴りを顔面にヒット。斎藤は右目上部から流血し、試合続行が不可と判断された。 DEEPフェザー級王者がRIZINのフェザー級王者の座もつかんだ。新王者は「DEEPからきました牛久絢太郎です」と拍手の鳴りやまない会場で、改めて自己紹介。「まずこの試合を組んでいただいた関係者の皆さん。そしてなにより、チャンピオン。ありがとうございました」と敬意を表した。 悔しさを糧にした。朝倉未来が2日に、斎藤への挑戦を表明。大みそか大会は、斎藤と朝倉のタイトルマッチが既定路線であるかのような世間の評判に、じくじたる思いを感じていた。「まずは俺を倒してからにしろよ」と話すこともあった。だが、自分を信じ抜いた。「思い切って挑戦して、信じ続けて頑張ればいいことあるんだな」と涙を拭った。新王者は「同じ悩みを感じている人、自分を信じればどんな下馬評でもくつがえせるぞ」と叫んだ。