ボクシング元WBC世界ヘビー級王者でウクライナの首都キエフ市長を務めるビタリ・クリチコ氏(50)がロシア軍の侵攻に対し「国と家族を守るために死ぬ準備ができている」と徹底抗戦の構えを示した。

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弟で元3団体統一(WBA、IBF、WBO)同級王者ウラジミール氏(45)と行動を共にしながら現在もロシア軍に抵抗している。

4日(日本時間5日)の英紙ザ・サンによると、クリチコ兄弟は英スカイスポーツのインタビューに応じた際、子供を含めて数万人にのぼるウクライナ人が次々と殺されていることを報告。市民と市内を死守する戦闘で「昨夜、6人(のロシア軍)を殺した」と生々しい状況を明かした。

また米CNNの取材に兄ビタリ氏は「私たちは母国と家族のために死ぬ準備ができている。誰かが私たちの故郷に来て私たちの未来を盗もうとしている」と訴えた。

またウラジミール氏は「国際的につながるすべての国に今、ウクライナで起こっている悲劇と、勝者も敗者もいないこの無意味な戦争を直視してほしい。ロシアの侵略に対して団結しなければならないと伝えたい」と訴えていた。

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