プロボクシング東洋太平洋フライ級13位の「スピードスター」桑原拓(27=大橋)が10月25日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル93大会で同級王者ジーメル・マグラモ(27=フィリピン)に挑戦する。主催する大橋ジムが30日までに発表した。昨年7月、日本同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に10回TKO負けを喫して以来のタイトル挑戦となる。

王者マグラモは20年11月に中谷潤人(M.T)とのWBO世界同級王座決定戦に8回TKO負けを喫した後、東洋太平洋王座を手にしていた。王座挑戦経験もある攻撃的な王者に対し、桑原がスピードと技術でほんろうできるかがカギとなる。ユース阿久井戦後今年3月の再起戦は32秒殺で勝利、同7月の再起2戦目も2回TKO勝ちと序盤決着で勝利を重ねており、タイトル再挑戦の機は熟している。