<プロボクシング:WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇スイス・ベルン

 王者ビタリ・クリチコ(38=ウクライナ)が、同級5位ケビン・ジョンソン(30=米国)に3-0で判定勝ちし、3度目の防衛に成功した。右構えながら右腕だけでガードする変則スタイルの挑戦者に、パンチの出どころを読ませない左右ストレートで対抗。ほぼ全ラウンドで、相手をコーナーに追い詰めて連打した。KOこそならなかったものの、判定はジャッジ2人がフルマーク、残りの1人も10ポイント差を付ける圧勝だった。試合後はWBA王者ヘイとの統一戦の可能性を問われ、「まあ状況を見守ろう。僕は準備はできている」と興味を示した。戦績は39勝(37KO)2敗。

 ジョンソンはカウンター狙いで左ジャブを繰り出すも、散発に終わり、押し込まれたまま終了のゴングを聞いた。これがプロ初黒星で、通算戦績は22勝(9KO)1分け1敗となった。