<パッション・レッド自主興行>◇19日◇東京・新木場1st

 RING◇300人

 風香(25)が一夜限りの「パッション・レッド(PR)」入りを果たした。PRは「情熱を持って女子プロレスの未来をパッションレッドにしていく」と08年5月に結成された団体の枠を超えたユニット。「感情を出すのが苦手」という風香を高橋奈苗(31)が「内に秘めている情熱は感じている」と誘ったことでパッション風香の誕生が実現した。奈苗、しもうま和美(32=アイスリボン)と組み、アジャ・コング(39=OZアカデミー)田村欣子(34=NEO)水波綾(21=仙台女子)と対戦した風香は「完全燃焼」と刺しゅうされた赤いハチマキを頭に巻いて登場。パワーファイターに囲まれ捕まる場面もあったが、最後は場外のアジャ、田村にめがけてプランチャ。パートナー高橋がイクボムからエビ固めで水波を仕留めるのをアシストした。試合後は「周りの情熱に引っ張られていつも以上に感情を出せた。PRに入れてもらってよかった」と笑顔。デビューした団体の道場でもあり、自主興行「風香祭」の主戦場でもあった新木場1st

 RINGでのラストマッチになったが「6年間やってきたことを出し切りたかったし、いい試合をすることが新木場に対する『ありがとう』だったので、今日は勝ててよかった」と喜んだ。残りの試合は9日後に迫った引退興行のみ。引退試合で対戦する高橋からは「最後まで熱いパッションを持って、今日をいかしてパッション同士の戦いをしよう」と言われ握手、健闘を誓い合った。