<プロボクシング:日本フェザー級タイトルマッチ10回戦>◇5日◇東京・後楽園ホール◇観衆2400人

 王者李冽理(横浜光)が両目上から出血しながらも初防衛に成功した。挑戦者の同級1位天笠尚(山上)の連打を浴びる場面もあったが、手数で上回って3-0で判定勝ちした。李は「決定戦でタイトルを取っているので、初防衛戦は真価が問われると思っていた。ここで勝ってこそ本当の王者だと思っていました。挑戦する気持ちでやりました」とホッとした表情を浮かべた。朝鮮大学校の1学年後輩に、W杯に北朝鮮代表で出場するFW鄭大世がいる。「全寮制だったので、当時は顔を見たりはしました」と振り返る後輩の晴れ舞台に向け、先輩が気迫のこもった初防衛成功でエールを送った。

 李の戦績は16勝(8KO)1敗1分け。