<ジュエルス9thRING>◇31日◇東京・新宿FACE◇578人

 総合格闘技3戦目の新鋭・能村さくら(33=CB

 IMPACT)が初代ライト級女王決定トーナメント1回戦で石岡沙織(22=空手道禅道会小金井道場)を下す波乱を巻き起こした。エースとの対戦に「胸を借りる」と語っていた能村だが、新人とは思えない堂々とした試合運びで石岡を圧倒。「練習相手は男の人しかいないから」と自信を持つパワーで相手の反撃を封じ込んだ。練習してきた3種類のチョークスリーパーを決めることはできず判定となったが、終始攻め続けた能村が3-0で勝利した。試合後は「ここがスタート。通過点に喜んでる暇はない。反省点を次の試合までに克服しないと」と強気のコメント。石岡は取材に応じることができず、代わりに西川享助道場長が「力を出し切らせてあげることができなかった。石岡沙織は武道家。今回の敗戦を受け止めてくれると思う」と再起を期待した。他の試合ではハム・ソヒ(韓国)が市井舞(アイスリボン)、長野美香(CORE)がセリーナ(ノルウェー)、浜崎朱加(AACC)がイ・ハンソル(韓国)にそれぞれ勝利し、準決勝、決勝戦が行われる12月17日の後楽園ホール大会に駒を進めた。