<NEO:東京大会>◇1日◇東京・後楽園ホール◇987人

 NEOタッグ王者の田村欣子(34)栗原あゆみ(26=フリー)が華名(28=同)紫雷イオ(20=同)を下し、4度の防衛に成功した。栗原が開始早々にプランチャを味方の田村に誤爆。試合前から痛めていた右ヒザのダメージを深くしてしまう。前半は右足への集中攻撃に悲鳴をあげて耐えることしかできなかったが、パートナー田村が1人で2人を相手にする大暴れで逆転すると、連係でイオを追い込み、最後は栗原がリストクラッチ式の変形裏投げでイオを仕留めて勝利。NEOマシンガンズ(タニー・マウス、宮崎有妃)が持つ同王座最多防衛記録に並んだ。12月31日に田村の引退、NEOの解散が決まっており、栗原は以前から「防衛記録を達成したらシングルを」と、田村の持つNEOシングル2冠王座への挑戦をアピールしてきた。残り「1」の対戦相手について栗原は「やりたい選手はいるけど、その名前を出すのは責任重大」と意味深なコメント。名前は明かさなかったが、記録達成の大事な試合にふさわしい選手を相手に防衛を果たし、パートナー対決を実現させるつもりだ。

 JWP認定無差別級選手権は王者・米山香織(JWP)がタニー・マウスを破って初防衛に成功。セミでは眼窩底骨折と右肩脱臼で約1年の欠場を余儀なくされていた野崎渚が朱里(SMASH)を相手に復帰した。容赦ない右肩攻めから腕固めにギブアップしたが「やっと復帰できたけどゴールではなくスタート」と意気込みを語った。