<プロボクシング:日本スーパーフライ級王座統一戦10回戦>◇25日◇東京ビッグサイト◇3500人

 暫定王者佐藤洋太(協栄)が、正規王者の中広大悟(広島三栄)に3-0の判定勝ちで王座を統一し、初防衛に成功した。1回に相手がかがんだところに右フックを合わせ、ダウンを奪取。2回にもダウンを奪うなど、序盤から試合を優位に進めた。予想外の完勝だった。元同級世界ランカーの冨山浩之介(ワタナベ)と何度もスパーで拳を交えたが、そのときに「ほとんど当たらなかった」という左ジャブがこの日は次々とヒットした。終わってみれば、ジャッジが最大10ポイント差をつける大勝だった。WBC同級8位の実力者に勝ったとあって、世界挑戦にも大きく前進したが、本人はいたって謙虚。「国内にはまだ強い選手がいる。倒してからじゃないと世界なんて言えない」と話した。