<全日本:東京大会>◇10日◇後楽園ホール◇1800人

 世界ジュニア王座に挑戦する武藤敬司が、王者カズ・ハヤシとの前哨戦に直接勝利した。船木誠勝と組んでカズ、諏訪魔組と対決。シャイニングウィザードを次々と繰り出すと、最後は24分29秒、足4の字固めでカズからギブアップを奪った。「いい前哨戦だった。船木のテンションの高さにつられて頑張れた」。出場時間は多くはなかったが、充実の試合内容を自画自賛していた。

 24日の神奈川大会(横浜文化体育館)に向けて、10キロの減量を行っている。現在の体重は「シークレット」と明かさず、前日計量までのお楽しみにするという。「まだまだ途中経過。カズもそうかもしれない」。最後はベテランらしく、勝ってかぶとの緒を締めていた。