<プロボクシング:53・9キロ契約10回戦>◇24日◇東京・両国国技館

 日本バンタム級王者山中慎介(帝拳)が世界レベルの実力を示した。サウスポーの山中は、WBA世界バンタム級14位ホセ・シルベイラ(メキシコ)相手に序盤から右をついて主導権を握った。中盤以降は逆に右をもらう場面も見られたが、9回終了時にシルベイラが棄権してTKO勝利を飾った。7連続KO勝利にも山中は「相手が引いてガードを固めて下がったので、逃げられると良いパンチが打てないなと思った。ちょっと情けない試合をしてしまいました」と反省。「もっと早い回に仕留めないと上にはいけない。もっと頭を使いながら練習していかないとと思いました」と課題を口にしていた。

 山中の戦績は13勝(9KO)2分け。