<全日本:神奈川大会>◇24日◇横浜文化体育館◇4100人

 メーンの3冠ヘビー級選手権試合は、王者諏訪魔が船木誠勝を破り、初防衛を果たした。掌打の嵐に顔面流血。さらに強烈なハイキックを食らい、意識もうろうとなった。それでも耐えられたのは、王者の意地だった。「ベルトを守らなくちゃいけないからこそ耐えられた」。コーナー際で跳びひざ蹴りをキャッチすると、そのまま強引に持ち上げて29分13秒、ラストライドからの体固めで仕留めた。

 8月の王座奪取後は、逆風が吹きまくった。自ら率いる新世代軍の仲間から王座挑戦表明を受け、軍団が解散に。客席にマイクを投げ込んで減給処分を受けるなど、王者の風格を疑問視されていた。それでも、「チャンピオンだからなめられちゃいけねえ。解散は正解だった。減給だって、また金は入ってくるさ」と、超プラス思考を貫いた。試合後は「おい横浜、新しい全日本はおれがつくる!

 全日本の3冠王者、諏訪魔だ!」と、諏訪魔時代の到来を宣言した。