<プロボクシング:東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇2日◇神戸文化ホール

 フィリピン出身の王者マルコム・ツニャカオ(32=真正)が同級10位・本田秀伸(35=グリーンツダ)を圧倒し、2度目の防衛に成功した。サウスポー同士の技巧派対決となったが、序盤からツニャカオがペースを握った。2度の世界挑戦があり「ディフェンスマスター」の異名を持つほど守備に優れる本田に対し、的確に右ジャブ、右フックをヒット。ポイントリードで迎えた5回には強烈な右フックで本田の腰を落とさせ、一気に連打を浴びせた。この回1分28秒、レフェリーストップによりTKO勝ちした。

 かつて保持したWBC世界フライ王座に続き、世界2階級制覇を目指すツニャカオは「勝ててハッピー。右パンチはたくさん練習を積んできたし、KOを狙っていた。かつて長谷川穂積のスパーリングパートナーを務めた縁で、今年1月に真正ジムに移籍。2月に現在の王座を獲得した。これで戦績は27勝(16KO)2敗3分け。