26日に行われた世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトル戦で新王者となり、2階級制覇を達成したフェザー級の長谷川穂積(真正)と、スーパーフェザー級の粟生隆寛(帝拳)が試合から一夜明けた27日、名古屋市内で記者会見し、長谷川は「重圧もあったし今までで一番勝ちたい試合だった。力が抜けてほっとしている」とあらためて喜びを語った。

 階級を二つ上げ、激しい打ち合いを判定で制した長谷川は、右目の上にばんそうこうをはり、顔も腫れていたが「ダメージは大丈夫。さらに強くなって、一つ一つの試合をクリアすることが目標」と力を込めた。初防衛戦の相手はジョニー・ゴンサレス(メキシコ)となる見通しという。

 昨年7月にフェザー級の王座を陥落していた粟生も「すごくほっとしている。最高の再スタートが切れた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。階級を上げて挑んだ一戦で成長を示し「どんな相手が来ても勝てるように強くなるだけ」と次戦を見据えた。