<プロボクシング:73・9キロ契約ノンタイトルマッチ10回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール◇観衆1500人

 5回37秒TKO勝利を飾った東洋太平洋ミドル級王者佐藤幸治(29=帝拳)だったが、試合後に笑顔は少なかった。サロモン・ロドリゲス(メキシコ)から2回に右フックでダウンを奪ったが、4回には相手パンチで左目上から出血し、終了間際にはプロ2度目のダウンを喫した。それでエンジンが掛かったのか、5回は開始から猛攻を浴びせて圧倒し、最後は右フックで相手をリングに沈めた。

 それでも佐藤は「内容的には不十分。やってきたことの2割しかできなかったです」と反省しきり。今月11日で30歳となり、今後は2度目の世界挑戦も期待されるが「全然言えないです。1つ1つを糧にして頑張りたい」と、さらなる成長を誓っていた。