<NEO:東京大会>◇31日◇後楽園ホール◇1750人

 栗原あゆみ(26=フリー)が田村欣子(34)を下し、NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル王座を奪取した。12日に足を負傷した栗原は決まっていた試合をすべて欠場し、批判を受けることを覚悟しながらも「100%の状態で田村と戦いたい」とすべてをかけて臨んだ。最強の名をほしいままにしてきた田村の厳しい攻めにボロボロにされたが、栗原は諦めずに食らいつき、これまで誰も返したことのないマウントクックも耐えしのいで勝利への執念を見せた。最後は「大切な技」と思い入れのある裏投げを5発連続で放ち、さらにリストクラッチ式の裏投げで勝利。田村の引退試合という最後のチャンスで悲願の田村越えを果たした。田村は「すごかった。ああいう熱い子を待っていた。来年からの女子プロレスを背負っていくのは栗原」と称賛。栗原は「めちゃくちゃ強い田村さんに勝ったことは一生の宝。裏投げは息の根を止めるまで、とどめを刺すまで連発した」と勝利を喜び「これからは女子プロレスを引っ張っていく」と改めて決意した。同王座は運営団体のNEOがこの日で解散するため、今後については未定だが、栗原は「こんなすごいベルトを封印するなんて絶対にダメ」と防衛戦を行っていくことを希望した。