<プロボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇神戸ワールド記念ホール◇観衆1万1000人

 井岡一翔(21=井岡)が5回TKO勝ちで新王者になった。一翔の叔父になるジムの井岡弘樹会長(42)は同級初代王者。「見ての通り、良かったですよ。(一翔が)日本チャンピオンになったときより100倍うれしい。(自分が世界王者になった時より)うれしいですね」と話した。

 自身は87年10月、当時国内最速のデビュー9戦目で世界王者になった。おいにはプロデビューから「最速」での世界奪取を見据えながら指導。試合前には一翔に「このリングに上がるために頑張ってきたけど、ここまで来たのはみんなのおかげ。自分だけで強くなった訳じゃない」と繰り返したという。試合後は関係者に頭を下げながら「夢のようですね」と、満足げにつぶやいていた。