<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇兵庫・神戸ワールド記念ホール○王者・西岡利晃(34=帝拳)38勝(24KO)3分4敗

 [3回3分7秒

 KO]×同級6位・マウリシオ・ムニョス(25=アルゼンチン)21勝(9KO)3敗<1回>

 西岡が右ジャブからボディを打ちこんでいくが、まずは様子をうかがっている。相手の右ボディにも冷静に対処している。1分半過ぎに、左のボディをヒットさせると、プレッシャーをかけ、さらにボディをヒットさせた。<2回>

 距離を置いてのジャブの打ち合い。あまり前に出てこない相手に対し、西岡は踏み込んで左ストレートを放っていく。1分半過ぎからがむしゃらに右のフック、ボディを繰り出して来る相手のパンチも冷静にかわしている。西岡は左を当てるタイミングを計っているように見える。<3回>

 2人の間合いが前に2回より詰まっている。やはり相手は右を振り回している。西岡は左のボディーを確実に当てているが、1分半過ぎ不用意に右をもらってしまって連打を許してしまう。2分過ぎに左のアッパーが相手のあごをとらえ反撃。お互いの攻撃がヒットした形になった。<4回>

 西岡の左ボディーが変わらず的確に当てる。それを嫌うムニョスは距離を取ってから踏み込んでの右。2分過ぎから相手またしても右を振り回すが、有効なパンチはない。公開採点は3者とも39-37で西岡。<5回>

 西岡はやはり右ジャブ→左ボディで攻撃を組み立てている。相手もボディーを打つがローブローの注意を受けた。西岡は踏み込んで右を大振りするムニョスの攻撃を見切っている。対称的にコンパクトにパンチを当てている印象。<6回>

 西岡は右腕を上げて相手の攻撃を冷静に見ている。相手の激しい動きに対して、静かな動きだがその中でも左ボディーは的確に当てる。相変わらず相手の右が当たる気配はない。やや落ち着いてきた印象。<7回>

 ムニョスが攻勢に出てくるが、西岡は左アッパー、ボディーで足を止める。西岡は距離を詰めて連打を繰り出すシーンがでてきた。残り30秒あたりからムニョスの右をもらってしまった。徐々に両者がペースを上げてきている。<8回>

 開始40秒過ぎに左ストレートを顔面に当てた西岡。ボディー狙いから作戦を変えたのか、距離を詰めて左ストレートで顔面を狙っていく。的確に顔面をとらえるが、ムニョスに右を返された。西岡が攻勢に立ったが主導権を握るまでにはいかなかった。公開採点は78-74、78-74、78-75で西岡。<9回>

 1分手前、西岡の左フック、アッパーがヒット。ムニョスは変わらないモーションの大きい右。西岡のパンチをかなりもらっているが、動きはかわらない。試合が動いたのは残り30秒、左アッパーからぐらつかせ連打を放った西岡。最後は左ストレートで相手を倒した。ムニョスは立ち上がるも試合続行はできず。西岡が6度目の防衛に成功した。