<プロボクシング:WBA世界女子ミニマム級王座統一戦10回戦>◇17日◇大阪・よみうり文化センター千里中央

 試合終了のゴングが鳴り、イベス・サモラ(メキシコ)は勝利を確信して笑顔を見せたが、結果は判定負け。手で顔を覆い、涙を流し、不服そうな表情でリングを後にした。控室では「効いていると思うパンチはあったのに、なぜそれがポイントにならなかったのか」とうつむいた。

 積極的に前に出た暫定王者は、多田悦子(29=フュチュール)の試合運びのうまさに屈した格好となった。「これは敗北ではなくレッスン。(結果を)受け止めて高く飛躍していきたい」と気持ちを切り替えていた。