<シュートボクシング:東京大会>◇23日◇東京・後楽園ホール◇2035人

 女子立ち技格闘技のドリームマッチが実現した。RENA(19=及川道場)と対戦を予定していたキム・スンヨン(25=韓国)が東日本大震災による原発事故の放射能を懸念し欠場。前日オファーを快諾したWPMF世界女子ミニフライ級王者・神村エリカ(18=TARGET)が急きょ参戦し、ガールズS-cup世界王者との立ち技格闘技女王同士による対戦となった。

 3分1回と短い時間のエキシビションマッチながらヘッドギア、レガースなし、10オンスグローブと試合に近い状態で激しい打撃戦を展開。左フックを浴びたRENAが初のダウンを喫するなど、真剣勝負さながらの攻防を見せた。エキシビションマッチのため勝敗はなしだったが、RENAは「私は負けて強くなる。ありがとうございましたと言いたい」とコメントし、神村は「練習はしてないので体の見た目はぷよぷよですが(笑い)、キックボクシングに(今回の試合をきっかけに)興味を持ってもらえればいい」と笑顔を見せた。

 「11月にRISE女子の大会があるので、タイトルマッチをやりたい」という神村の対戦要求に、RENAは「いつでもどこでもやります。シュートボクシングでもキックボクシングでもどっちでもいい」と前向きな返答をした。