WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(27=帝拳)が26日、千葉・鴨川市内にある亀田病院で東日本大震災の被災者を支援するためのチャリティーサイン会を行った。当初予定された時間よりも30分間延長。約1時間、集まったファンにサインをプレゼントした。会場では同病院の医療スタッフが募金箱を持って、来場者に募金を呼びかけた。今年から粟生の後援会会長に就任した同病院の亀田隆明理事長の後押しもあって、同病院でのチャリティーサイン会開催が実現した。

 このサイン会で集まった募金と後援者らの寄付などを合わせ、50万7708円の義援金が集まった。この全額が鴨川青年の家で避難生活を続ける、福島原発から10キロ圏内にある福島県福祉事業協会傘下の施設入居者やスタッフに手渡された。

 粟生自身もこの日午後、鴨川青年の家に足を運んで被災者を激励。「このような場を与えていただき、ありがたいです。時間はかかると思いますが、1日も早く元の平和な生活に戻れるようにお祈りしております」と話した。