<レイナ:東京大会>◇8日◇東京・新宿FACE◇513人

 栗原あゆみ(26=フリー)がメキシコのCMLL世界女子シングル王座への挑戦権を手にした。練習生時代に在籍したAtoZ(解散)で直接の先輩だった下田美馬(40=CMLL)と挑戦権をかけてシングル初対戦。一方的な展開で苦しい試合を強いられたが、裏投げで逆転すると、最後は腕を固めた変形裏投げで逆転勝利した。昨年末にNEO2冠王座を巻くも、NEO解散に伴い、これまで防衛戦を行うことができていない。「甲田(哲也元NEO社長)さんなどたくさんの方と協議中ですが、何も発表できない現状が自分でも情けない」と悩んでいたが「今日の試合でそういうモヤモヤした気持ちが吹き飛んだ」と気持ちを入れ替え「今日の勝利で巻き返す」と誓った。CMLL王座戦の詳細は決まっていないが「夏前にメキシコ遠征に行くと思うので、そこでチャンスがあれば挑戦したい」と本場での王座奪取に目を向けた。

 この日のメーンではCMLL世界女子シングル王者アマポーラ(メキシコ)がマルセラ(同)の挑戦を受け、2-1で防衛に成功。マルセラのセコンドについて王座戦を見届けた栗原は「メキシコのスタイルもできつつ、日本のスタイルで立ち向かいたい」と自身の挑戦に向け意気込みを語った。