<全日本:クロス・オーバー>◇12日◇東京・後楽園ホール◇1600人

 19日の東京・両国大会で諏訪魔(34)の持つ3冠ヘビー級王座に挑戦する永田裕志(43=新日本)が、前哨戦を制した。アジアタッグ王者の関本大介(30=大日本)岡林裕二(28=同)とトリオを組み、諏訪魔、真田聖也(23)征矢学(26)組と対決。真田、征矢も19日にアジアタッグに挑戦するだけに、互いに負けられない戦いとなった。

 永田と諏訪魔が先発、アマレス出身同士だけに差し合い、ロックアップの静かなスタート。諏訪魔が水平チョップ、エルボーを見舞えば、永田もエルボー、ミドルキックを返す。ともに岩石落とし固めをフィニッシュホールドにするだけに、互いに仕掛けようとするが防ぎ合う。場外の観客席最後方までもつれたが、最後は永田が「諏訪魔、よく見てろ」と叫んで、征矢に26分46秒、岩石落とし固めを決めた。

 永田は「全日本が苦境の中、僕と関本、岡林が軸となって頑張ります。両国はよろしく」と話した。