<全日本:クロス・オーバー>◇16日◇横浜・赤レンガ倉庫1号館◇350人

 19日の東京・両国大会でグレート・ムタと組んで、世界タッグ王者決定戦に出場するKENSO(36)が、渕正信(57)と対戦した。試合前に「ムタに愛想をつかされたかもしれない。こうなったら1人でタッグ戦に出て、1対2で戦うかも。もしもムタが相手の味方についたら、1対3で戦うかも。でも、こういう状況、嫌いじゃない」と話していたKENSO。渕を相手に、しっかりKENSOワールドを見せた。

 試合開始からロックアップ。互いにロープに押し込んで、クリーンブレークを見せていたが、KENSOの左張り手がさく裂。へたり込む渕だが、逆にレッグスプレッドで拷問。渕は腰に巻いていたゴムの腰痛矯正ベルトを外して、ひっぱたく。KENSOも腰ひもでチョーク。最後はKENSOが急所蹴りからニードロップでピンフォールを奪った。