全日本の東京・両国大会から一夜明けた20日、3冠ヘビー級王者・諏訪魔(34)と次期挑戦者・真田聖也(23)が「ポスト武藤」の座をめぐって火花を散らした。この日、都内で会見した2人は、7月31日の名古屋大会で3冠ヘビー級王座を賭けて対決することを発表した。

 5月29日の神戸大会で起きたスーパー・ヘイト暴行事件で、引責辞任したエースの武藤敬司前社長に次ぐ、全日本のエースを決める戦いになる。両国大会で新日本の永田裕志を破り、4度目の防衛に成功した諏訪魔は「本当に実力があるやつが上に行く。(真田が)力を付けているのは感じている」と真正面から受け止める構え。

 春のシングルの祭典チャンピオン・カーニバル(CC)で準優勝、両国大会では征矢学と組んでアジアタッグを奪還した真田は「自信がなければ挑戦しない。CCの準優勝が大きい。全日本のトップになりたい」とエースの座に意欲を見せた。