長州力(59)とテロリスト藤原喜明(62)の27年前の因縁が、札幌でよみがえる。レジェンドは5日、都内で会見して秋の北海道シリーズ(9月29、30、10月1日)に藤原が参戦することを発表した。9月30日の札幌大会(札幌テイセンホール)では長州と藤波辰爾(57)の一騎打ちが行われる。

 札幌での長州、藤波戦と言えば、84年2月3日の新日本・札幌中嶋体育館で、藤原がプロレス史に残る事件を起こした。藤波のWWFインター王座に挑戦する長州の入場を、テロリストと化した藤原がバールで襲撃して血だるまに。試合は不成立となり、観客は「金返せ」コール、藤波は雪の屋外で「こんな会社、やめてやる」と叫んだ。かませ犬から牙をむき革命戦士として絶頂の長州に対し、前座の強豪にすぎなかった藤原が「下には下がある」と口にして、一躍スターダムにのし上がった。

 会見に出席した長州は「北海道では(藤原と)組むことも、戦うこともあるだろう」と感慨深げ。「藤波には2連敗しているけど、暑くなってコンディションも上がってきたので、頑張りたい」と話した。