<プロボクシング:日本タイトル挑戦権獲得トーナメント>◇6日◇東京・後楽園ホール◇準決勝(6回戦)

 08年東日本新人王準優勝の日本スーパーライト級8位・麻生興一(25=角海老宝石)が、決勝進出を果たした。

 同級4位の方波見吉隆(30=伴流)と対戦。遠目の距離からカウンターパンチを狙う相手との間合いを積極的に詰め、右フックやボディーブローをたたき込んだ。普段からプライベートでも交流があり、お互いに手の内を知り尽くした戦いで、判定3-0で勝利。前日計量後に握手を交わして健闘を誓い合っていただけに、麻生は「試合中も涙が出そうになったし、気持ちを入れて戦うのが大変だった。ベルトを取って、再戦したい」と、さらに闘志を高めた。10月15日の決勝で、岩渕真也(25=草加有沢)と対戦する。

 スーパーバンタム級は石本康隆(29=帝拳)が、スーパーフェザー級は金子大樹(23=横浜光)が決勝に進出した。金子は準決勝で吉田恭輔(21=帝拳)と対戦し、公式記録上では引き分けとなったが、優勢点で上回った。