米アトランティックシティーで開催されたWBA世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦に惜敗した下田昭文(26=帝拳)が12日、米国から帰国した。日本人初となる米国本土での防衛戦で指名挑戦者となる同級1位リコ・ラモス(米国)に7回KO負けを喫した。それまで6回のジャッジ採点で支持され、リードしていた展開での逆転負けだった。それだけに、下田自身も悔しそうな表情を浮かべた。

 「勝てる相手だった。やれるなら再戦もしたいけど。KO負けしていますし。ちょっと冷静にやるべきだった。自分に腹が立ちました」と反省の弁を続けた。

 年内には再起戦が組まれ、世界再挑戦のチャンスをうかがうことになる下田は「実力は上がっているのは分かっている。必ず強くなって返り咲けるように、と思います」と言葉に力を込めていた。