<プロボクシング:日本スーパーライト級王座決定戦>◇12日◇東京・後楽園ホール◇1650人

 日本スーパーライト級1位の長瀬慎弥(29=フラッシュ赤羽)が、新王者となった。亀海喜寛の王座返上により、同級2位の伊藤和也(27=宮田)と対戦。距離を詰めて手数で勝負する相手と、体力の消耗を覚悟して至近距離で激しく打ち合った。伊藤の大振りなフックをかいくぐってフック、ボディーブローを効果的に決め、10回判定2-1で辛勝した。

 当初は2月に亀海に挑戦するはずが、試合直前に相手がインフルエンザを発症して中止に。亀海の王座返上により、翌3月に伊藤と王座決定戦を行うはずが、東日本大震災の発生で延期となっていた。長瀬は「正直、負けたと思った。1ラウンド目から相手の力に対抗しようとして、想定していた以上に体力を使ってしまった。まだ世界ランクにも入っていない。何度か防衛して、誰からもチャンピオンと認められるようになりたい。まずはそこからです」とレベルアップを誓った。