<全日本:サマーアクションシリーズ>◇31日◇名古屋・愛知県体育館◇3250人

 鈴木みのる(43)と船木誠勝(42)の20年以上にわたる愛憎入り交じる因縁がさく裂した。この日で、全日本参戦を終え、翌8月1日からは新日本のG1クライマックスに出場する鈴木はMAZADA(36)、船木は大和ヒロシ(27)をパートナーにタッグで激突。パートナーに関係なく、場外でもやり合った2人だが、最後は大和が13分51秒、MAZADAからだるま式原爆固めでフォールを奪った。

 その後も、リング上で取っ組み合う鈴木と船木。一度は分けられたが、リングを降りようとする鈴木の後頭部に船木が一撃。怒り狂った鈴木は、リング下で全日本の若手たちに鉄拳制裁。そこへ船木が殴りかかり、廊下に飛び出してむき出しの感情をぶつけて殴り合った。

 新日本から始まり、UWF、藤原組、パンクラス、全日本と舞台を替えながら、ときに助け合い、ときに反発しあった2人。「来いよ!」と叫ぶ船木に、鈴木は「いつでも、どこでもやってやる」と怒鳴り返した。