<プロボクシング:日本スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール◇1250人

 日本王者でWBC世界同級3位、WBA同5位の佐藤洋太(27=協栄)が、4度目の王座防衛を果たした。

 東洋太平洋同級15位、日本同4位の石崎義人(29=真正)と対戦。序盤から手数で勝負する相手をフットワークでかわしつつ、効果的にカウンター気味のパンチを浴びせた。8回に偶然のバッティングで右目の上をカットしたが、最後まで冷静な試合運びで3-0判定勝ちした。佐藤は「WBCランクで3位なので課題をしっかり持って、世界挑戦を視野に入れていきたい」と新たな目標を見据えた。

 敗れた石崎は、この日が初の王座挑戦。「左のジャブを中心に攻めようと思ったけれど、相手の懐が深く、ジャブを入れられなかった」と悔しがった。同じ真正ジム所属で、現役続行を表明した元WBC世界フェザー級王者・長谷川穂積(30)がセコンドとしてサポート。長谷川は「しょうがない。負けるのも経験になる。僕は地味にやりますから」と話した。