WBCミニマム級タイトルマッチ(10日・後楽園ホール)で初防衛を目指すチャンピオンの井岡一翔(22=井岡)と同級1位のフアン・エルナンデス(24=メキシコ)が8日、東京都内で報道陣の取材に応じ、ともに好調をアピールした。

 井岡は練習も公開した。対戦相手を想定して動いたキューバ人のイスマエル・サラス・トレーナーの手のひらに軽くパンチを打つマスボクシングのほか、縄跳びなどで汗を流した。「やることはやってきたので、自分を信じてやるだけ」と静かな口調の中に闘志をにじませた。減量については「今の段階で全く問題ない」と仕上がりの良さを強調した。

 エルナンデスは質疑応答をしただけで、練習はしなかった。井岡陣営に手の内を隠した意図はないとした上で「12回全てやる準備をしてきたが、6回までにKOできればと思う」と自信満々だった。